ユニットバス購入予定の方は、使い勝手に大きな影響を及ぼすドアの選択をしなければなりません
もしこの選択を間違えてしまうと、購入後の使い勝手に大きな影響を与えます
しかも後から交換する事は難しい部分になりますので、失敗は許されないと思った方がいいでしょう
後悔をしないために必要なものは、少しでも多くの知識と情報だと考えます
そこでこの記事では
これらの内容を長年施工に携わった、業者目線から解説紹介していきます
ご覧頂くことでユニットバスのドア選びのヒント、参考としていただけますので、ぜひ最後までお付き合いください
ではスタート
目次
【人に優しい】片引戸のおすすめポイント
広い開口部で開け閉めがしやすく、換気などで扉を開けていても邪魔にならない
戸袋という開けたドアが収まる部分があるので、浴室、脱衣ともスッキリした収まりになります
浴室で人が倒れたような場合でも、脱衣場から開けやすい
引戸なので、ドアの付近で人が倒れた場合でも、救出がしやすいという付加価値があります
高齢者の方達などに役立つアイテム、手すりの設置がしやすい
浴室に入ってすぐ、左右どちらの壁にも手すりを取り付ける事が出来るので、手すりを必要とする方にとって片引戸はベストな選択となります
手すりとして使用するだけではなく、タオル掛けとして使用する事も可能

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【掃除が辛い】片引戸のあの場所は弱点
引き戸の構造上、部品、部材などが多くなる為、価格が高くなってしまう
価格に関しては、付加価値を買うという事を考えればデメリットにはならない
ドア下側レール部分の掃除は、ゴミが溜まりやすく汚れやすくて掃除が辛い
一番のデメリットといえるのが、このドア下側レールの掃除問題です
通常のサッシにも共通して言える事だと思いますが、サッシのレール部分の掃除は、ついつい後回しになりませんか?
レールを外して簡単に掃除はできるのですが、その外して掃除というのが思いの外面倒です
メンテナンスなどで多くの片引戸を見てきましたが、半数近くの方は外して掃除されていない状態でした
しかしマメに掃除をする自信がある方は選択しても大丈夫でしょう
【使い勝手抜群】2枚・3枚引戸のおすすめポイント
広い開口部と開け閉めしやすい扉、換気時も邪魔にならない扉は外からも開けやすい
片引戸と共通になりますが、片引戸にある戸袋はありません
高齢者の方達などに役立つアイテム、手すりの設置がしやすい
手すりの設置に制限が少ないので、手すりを重視される方にはおすすめ
3枚引戸は左右どちらからも開ける事が出来るので、逆勝手という事が出来ます
例えば右側の取手側に洗濯機や洗面を置きたいけど、出入りがしにくくなってしまうような場合、取手の位置を変えて、出入り口の位置を変える事が出来ます
<注意>出来ない場合もあります

【これは難儀】2枚・3枚引戸の弱点は受け入れるしかない
引き戸の構造上、部品、部材などが多くなる為、価格が高くなってしまう
片引戸と共通のポイントになりますが、付加価値を考えればデメリットにはならない
下側レール部分の掃除がやりにくく、扉の枚数が多いことも忘れてはいけない
片引戸と共通の弱点ですが、それに加え扉の枚数が多いので掃除の負担は当然増える
使用すればするほど調子が悪くなる扉の立て付け、部品の破損等
縦の長さに対して横幅が狭い扉の為、立て付けが悪くなるとギッタンバッコンとスムーズに開閉が出来なくなります
購入後、調子の悪いまま使用されている方が非常に多いのも特徴です
扉調整と戸車交換などで改善するパターンがほとんどなので、購入される方は覚えておきましょう
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【価格重視】折戸のおすすめポイント

購入予算を抑えたい場合、こだわりが全くない場合におすすめ
ユニットバスの標準価格は折戸の場合ですから、予算重視で選ぶなら折戸で間違いありません
ちなみに引戸を選ぶとプラス10万円コース、予算オーバーを避けるためには有効です
押して引いてで開け閉めも簡単、単純で扱いやすい
ユニットバスといえばこのドアが多いので、開け閉めで迷うことはないでしょう
【経年劣化】折戸の弱点はよくあること
ドア本体が分割されている構造の為、全体的にお手入れはしにくい
分割されているアクリル板、それを抑えるゴムパッキンなど掃除の負担は少なくない
使用期間が長くなると、他のドアと比べて壊れる可能性が高い
やはり構造上、折れて開いてを繰り返す為、部品が劣化して壊れる可能性があります
もちろん修理すれば直るので、壊れかけたら早めの対応をとることが必要です
調子が悪いまま使用を続けると、最悪ドアが外れて使用出来なくなるでしょう
【コスパ最強】開き戸を一番おすすめする理由とは
一番おすすめしたいドアは「開き戸になります

シンプルな構造は壊れにくく、調子が悪くなりにくい
壊れにくいと言うのは、仕組みが他のドアに比べて一番シンプルという事です
ドアはピボットと言う部品を軸に開閉するだけですし、戸車等を使用する引戸と比べて立て付けなども狂いにくい為、不具合が起こる可能性も他のドアと比べ格段に低いです
長期使用をすることが前提のユニットバスなので、購入前にメンテナンス費用も考えておくことは非常に重要!
お手入れは他のドアと比べて、簡単にキレイにすることができる
引き戸のようなレールもありませんし、扉も一枚かつ細かい部分が少ないので、清潔に保つことも難しくはないでしょう
シンプルな作りは、お手入れの負担軽減にも繋がっています
メリットを考えると、価格は非常にリーズナブル
折戸からプラス数万円で選択可能なので、コストパフォーマンスは最高
特別な条件や希望がなければ、開き戸を選ぶことで後悔を避けられる可能性大
【不可避】やはり開き戸にも弱点はある
開ける為には、どうしてもスペースが必要となる
浴室内のドア付近に物を置いたり、ドア付近で人が倒れていても簡単に開ける事はできない
高齢者の方などが選ばれる際は、注意が必要だと思います
手すりなどの設置に制限がある
ドアは浴室側にしか開かないので、その付近に手すりは設置する事はできない
家族構成、将来的な事も考えおく必要はあるでしょう
まとめ
ユニットバスのドアについて解説紹介させてもらいましたが、いかがだったでしょうか
ご自身のライフスタイルに合うドアを見つけるということは、小さな事のように感じますが、長いスパンで大きな差が生まれるでしょう
それぞれの特徴を見極めて、後悔のない選択をしていただけたらと思います
ユニットバスのドアは脱衣場から外すことが可能です
外し方は説明書などを参考にしてして頂くといいでしょう
万が一に備えて外す練習をしておくことをおすすめします
ご覧頂きありがとうございました
この記事を参考にしていただけたら幸いです
それでは素敵なバスライフを
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