キッチンや収納は誰が組み立てる?必要なものは道具か腕か!?それとも

システムキッチン

キッチンや収納は、誰が組み立てているか皆さんご存知ですか?

案外、知ってそうで知らない方が多いのではないでしょうか

多くはキッチン専門の施工業者による組み立てとなりますが、他業種の方達が組み立てるという事も実際の現場では、当たり前のように行われています

その場合のメリットやデメリットなども含めて考察していきたいと思います

キッチンを購入予定の方へ向けた内容となっておりますが、既にキッチンを購入、使用されている方にも参考となる内容が含まれておりますので、ぜひ最後までご覧頂きたいと思います

ではスタート

目次

代表例・大工さんによるキッチン施工

キッチン専門の施工業者以外でキッチンを組み立てるというと、色々な業者が施工を行うとは思いますが、やはり代表的なのは大工さんとなりますので、大工さんを例に話を進めていきたいと思います

ちなみにこのような工事形態を大工施工や流通施工などといいます

昔は専門業者が組み立てるよりも大工さんがキッチンを組み立てる、これが当たり前の時代がありました

現在でも自分の現場のキッチンは、自分で組み立てするという大工さんはおられますが、高齢化や複雑な組み立てを要するキッチンの登場で、組み立ては専門業者に任せるスタイルに変更された方も多くいます

また一部のハウスメーカーなどでは、キッチンの組み立ては基本的に大工さんの仕事になっているところがあります

そのような場合、食洗機や水栓金具は設備業者が取り付け、 IHヒーターは電気工事業者が取り付けと、それぞれの業者で分担施工している場合も多いです

ほとんどの場合は問題なく収まるのですが、うまく収まらない場合や商品の不備などがあった場合、作業の途中から専門の施工業者にバトンタッチすることもあります

大工さんがキッチンを組み立てるメリット

大工さんによるキッチン施工、そのメリットからお話ししていきたいと思います

結論から申し上げますと

施主としてのメリットは無いと思った方がいい!

なぜなら大工施工を行う一番の理由は、キッチンの施工費をカットする為だからです

ただし大工さんが元請けなのか、下請けなのかによって状況は少し変わりますので、ご説明していきたいと思います

大工さんが元請けの場合

キッチン専門の施工業者に作業を依頼すれば、数万円という費用が掛かってしまいますが、自分で組み立てをする事で施工費を利益とする事が出来ます

これは昨今の建築業界が価格競争などの結果、安い工事費で推移し衰退している現状で考えると、今後もこの大工施工は、減る事は無く逆に増える可能性もあります

大工さんがハウスメーカーなどの下請けの場合

大工工事の範囲内にキッチン工事を含める事で、元請けはキッチンの施工費を捻出する必要が無くなり、その分利益を出す事が出来ます

ちなみにこの場合、大工さんにとってのメリットはほとんど無く、元請けにとってのメリットになります

どちらの場合でも施工費というのは、当然支払わなければならないので、この大工施工のメリットは、建築側のみ得られると思っているのが正解でしょう

という事で、残念ながら施主としてのメリットは考えない方がいいでしょう

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<重要>大工さんがキッチンを組み立てるデメリット

キッチンの仕上がりの良さ、高品質を求める工務店やハウスメーカーなどは、基本的に大工施工、流通施工などは行わないことが多いです

どんなに腕が良く、キッチンの組み立てに慣れている大工さんであっても、毎日施工している専門業者より仕上がりは当然悪くなります

個人的な意見ですが、キッチンの事をよく知っている方なら同じように答えるでしょう

キッチンの組み立てというのは、複雑な作業よりも単純作業の方が多く、図面通りに商品を並べて取り付けていけば、それなりに完成してしまう物なのです

素人目で見て仕上がりの良し悪しが分かるかというと、それは難しいかもしれませんが、残念ながらプロが見れば分かります

ただしその単純作業の中にコツがあったり、やらなければいけない作業、取り付けなければいけない部品が多く存在しているのですが、それを無視してもなんとなく完成してしまうところが罪なのかもしれません

複雑な組み立てを要するキッチン

しっかりマニュアル通りに組み立てようと、説明書を手に取ってみても、単純なキッチンでさえ30ページ位はある説明書を前にすれば、読んでみてみようと思う方はほとんどいないのが現実です

そもそもある程度の経験値を持つ大工さんならば、説明書など見なくても簡単なキッチンなら組み立ててしまいます

しかし複雑で難しいキッチンの組み立ての場合、大工さん達も途中で諦める場合があり、その場合キッチン施工業者の登場となります

これは施主にとってはラッキーなパターンとなります!

逆にプライドや金銭面を気にして無理に組み立てられた場合、そこそこ最悪な仕上がりになっているキッチンを実際何台も見てきました

施工が複雑、難しいキッチンというのは、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどが代表的ですが、基本的に部品点数が多く、上級グレードになるほど難しく、複雑になっていきます

やはり施工が複雑で難しいキッチンなどは、専門業者が組み立てるべきだと思います

既にキッチンを購入使用している方の場合

誰が組み立てたのか知らない方も多いのではないでしょうか??

特に問題なく使用出来ている場合や、気になる部分が無ければいいですが、少しでも不具合がある場合は早めに対応する事で、メーカー保証期間、保証範囲内で済む可能性もあります

この機会にキッチンを含め、住宅に関わる物の保証期間を確認しておくことがオススメ!

▽あわせてオススメ 組み立てが難しいキッチンの代表といえばアイランドキッチンこれです!

まとめ

キッチンは誰が組み立てるのか、誰が組み立てたのかは知っておくべき!

工事を始める前、契約をする前に誰がキッチンの組み立てをするのか、しっかり確認しておく事で防げるトラブルもあります

実際、大工施工でクレームになったキッチンを組み直した事があるのですが、施主はキッチン業者が組み立てたと思い込んでおり、その怒りや誤解が解けるまで作業が出来ないということがありました

それから最後にもう一つだけ注意点、完了検査についてお話ししておきます

完了検査の注意点

誰が組み立てたかは関係なく、しっかり施主完了検査をしましょう!

新しいキッチンに心躍ってしまい、検査を軽く済ませぬよう注意

可能ならば一人で行わず、ある程度時間を掛けて冷静に判断する

傷の有無、扉調整の不備、機器類のガタツキ確認やコーキングの仕上げなど、しっかりチェックして後々のトラブルを回避する

付属品、オプション品の有無、取説、保証書の確認も忘れない

その他、疑問や気になる点は必ず確認することが重要

 

キッチン施工業者以外が組み立てた場合の不具合でも、キッチン施工業者による手直しなどを行うことは可能なので、気になる部分等は早めに声に出していった方がいいでしょう

実際、気にはなっても我慢されている方は結構いたりするのですが、遠慮する必要はありません

ご覧頂きありがとうございました

この記事を参考にして頂けたら幸いです

それでは素敵なキッチンライフを 

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