アイランドキッチンといえば、とても魅力のあるキッチンの代表です
テレビや雑誌、実際に見かけた際には、憧れを抱く方も非常に多いのではないでしょうか
そこでこの記事では、アイランドキッチンを実際に購入検討されている方に向けて、迷いや購入後の不安を解消するための情報を解説紹介していきたいと思います
内容はこのようになっております
ご覧いただくことで、アイランドキッチン選びのヒント、後悔しない選択への役立つ指標となりますので、ぜひ最後までお付き合いください
ではスタート
目次
【簡単紹介】アイランドキッチンとは

自身がキッチン施工業者になった1990年代は、アイランドキッチンという存在が一般的ではありませんでした
その後2000年代に入ると多くのメーカーで採用されて、広く普及していったよう記憶しております
「アイランド」というのは、日本語で「島」という意味になります
その名の通り、家の中にポツンとキッチンが設置されることから、その姿を島に例えてそう名付けられたのでしょう
古くからある日本らしい住宅よりも、洋風の現代住宅にマッチするデザインのキッチンだと思います
優れた機能性はもちろん、スペースに一体感をもたらしてくれる魅力的なキッチンだといえるでしょう
【本当の話】アイランドキッチンの組み立ては大変

アイランドキッチンは一見すると、置いてあるだけのようなイメージがありますが、それは大きな間違いです
正確にマニュアル通りの組み立てを行わなければ、魅力は簡単に半減してしまうキッチンといってもいいでしょう
ここからは、実際の経験を元に高い施工技術と経験が必要な理由を解説します
キッチンの組み立ては、適当に作業をしても完成してしまうもの
自身はその昔、実際の現場で初めてアイランドキッチンを組み立てする前に、ショールームでの作業を経験してから本番に挑みました
ショールームでの作業というのは、新商品の発表に合わせて、既に展示してあるキッチンから新しいキッチンへの入れ変え作業を行い、さらに新商品の勉強会も兼ねる重要な機会のことになります
アイランドキッチンの部品や部材というのは通常のI型キッチンと比べ1.5倍位あり、完成度の高いキッチンにしようとすると、それだけでも作業量と理解するマニュアルは増えます
さらに部材同士の収まり、設置のコツなども必然的に増えていきます
また壁が無い場所に設置するので、正確な位置に水平に設置することなど、様々なポイントをクリアしなければ、決して良いキッチンにはならないのです
その為、完成度の高さはモラルが必要なことはもちろん、経験値とマニュアルを理解していることに比例して、完成度の低くさはその逆となります
見た目と雰囲気だけの完成ならば、誰でも出来るキッチンだからこそ注意が必要なのです
キッチン施工の重要ポイント
・完璧に組み立てても同梱されている部材やビス等は余るが、余っても良い物と決して余らせてはいけない物がある(様々な現場に対応させる為に同梱品は余分にある)
・形になれば使用しなくても大丈夫という、意味の無い部材、部品は存在しない
・必要な場所に必要な物が取り付けてあることが、完成しているということ
・マニュアルを理解しているからこそ、しっかりとした対応、応用が可能となる
アイランドキッチンは、やはり施工経験豊富な人間が組み立てるべきだと自身は思っています
しかし今日現在も、どこかで中途半端な施工が行われている可能性は否定出来ないでしょう
【不安解消】メリット・デメリットを簡単解説

基本的な使い勝手は他のキッチンとほとんど変わりないでしょうが、やはりアイランドキッチン特有のメリット・デメリットがあります
特に、アイランドキッチン特有のデメリットを理解し受け入れておかないと、不安は解消されにくいかもしれません
まずはメリットから紹介します
使い勝手としては、左右どちらにも通路があるのは非常に便利
キッチンを囲んで作業が出来るので、アイデアや使い方が広がる
キッチン側とリビング側の一体感を持たすことが可能になる
アイランドキッチンだからこそ得られるメリットではないでしょうか
次はデメリットを紹介します
周りを囲う壁がないので、換気扇の吸い込みはあまり期待しないほうがいいでしょう
加熱機器の油はね、シンクの水はねなどの汚れは、当然通路側に及んでしまう
隅も壁もないうえに丸見え状態、片付けが苦手な人には向いていない
デメリット、つまり欠点は避けることは出来ませんが、理解して受け入れることが可能ならば、アイランドキッチンを選んでも大丈夫かもしれません
【注意点】後悔しない為の事前確認で不安解消

先程のメリット・デメリットとは別に、このキッチンを選んだことを後悔する原因となりうる重要なポイントを紹介します
こちらは数字としても確認可能なものなので、ぜひ明確にして不安を取り除きましょう
ポイントはスペースと通路の問題
ご自宅にキッチンを設置した状態を想定して、ぜひ確認してみましょう
1・リビングに必要なスペースが確保出来るのか、リビングスペースの確認
アイランドキッチンは、実際に設置すると想像以上に大きく感じるものです
具体的に必要なリビングの広さは個々に違いますが、余裕を持っておいたほうがいいでしょう
2・背面の壁や収納との間隔は最低でも75cmは欲しいので、キッチンスペースの確認
最低でもこれくらいの広さがないと窮屈で、アイランドキッチンの魅力は半減してしまいます
通路であり、メインの作業スペースということになるので必ず確保しましょう
3・キッチン左右の通路は最低でも75cmは欲しいので、左右の通路スペースの確認
頻繁に使用する通路となりますので、ストレスなく移動することは絶対条件です
なによりも75cm程通路が無いと、冷蔵庫を購入した際の搬入経路に困ります
これは実話なのですが、通路を60cm程しか設けなかったお宅は、やはり冷蔵庫が通路を通らずに苦労することになりました
結局100キロ程ある冷蔵庫を数名で担ぎ上げ、なんとかキッチンを超えて冷蔵庫スペースまで運ぶことで解決はしたのですが、典型的な失敗例といっていいでしょう
このような事態を避ける為にも、通路にはしっかりと気を配りましょう
スペースに関する注意点は必ず確認して欲しいと思います
スペースを確保出来ない場合は、他のキッチンを候補にすることも考えてみたほうがいいでしょう
まとめ
アイランドキッチンについて解説紹介させてもらいましたが、いかがだったでしょうか
憧れや理想だけで手に入れてしまうと、後悔は避けられないのがアイランドキッチンです
魅力あるキッチンだからこそ、罠が潜んでいるんでしょうね
便利で使いやすく自然と馴染む、それが本当に魅力あるキッチンだと思います
ご自身にとって一番のキッチンを、探し見つけてもらえることを願っております
ご覧頂きありがとうございました
この記事を参考にして頂ければ幸いです
それでは素敵なキッチンライフを
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