建築工事の現場イメージは昔から「キツイ」「汚い」「危険」の3Kといわれていました
しかし最近の現場は、技術の進歩や道具の進化、安全対策の徹底などで改善されています
ただしそれは人によって簡単に覆ってしまう脆いものでもあります
特に汚いに関しては、そこからキツイ、危険を生む可能性があり、さらに作業をしていない人達にも大きな影響を与えます
そこでこの記事では【汚い工事現場】をキーワードに、皆さんの今後に役立てて頂きたい情報を発信していきたいと思っています
ご覧頂くことで、ご自身に降りかかる災難を回避すること、最小限の被害に抑えるためのヒントになるはずなので、ぜひ最後までお付き合いください
ではスタート
目次
まず自分の立ち位置を調整する

皆さんは、汚い工事現場にどんなイメージを持たれますか?
例えば、ゴミだらけで散らかっているなんて一番分かりやすいですよね
でも汚いっていうのは人それぞれ感覚が違うものなのです
それはゴミ屑一つとっても人それぞれ感覚が違うので、そこに問題があるのかもしれません
よくテレビでゴミ屋敷の取材をしていますが、その家主はどう見てもゴミだと思う物を大切にして、ゴミ捨て場から拾ってきたゴミをさらに集めていますよね
そこで必ず、家主はそれは使う物だから、大事な物だからゴミではないと、こんなやりとりを取材班としています
そのような場面を見てどう思うかによって立ち位置がわかります
1・全く理解出来ない人
2・なんとなく分かる人
3・特に気にならない人
大体この3パターンに分かれるのではないでしょうか
皆さんはどうでしょうか、どの数字を選ばれましたか?
自分は2番のなんとなく分かる人なのですが、それは仕事関係の身近な人がややそれ気味の方だったので、いつの間にか少しだけ理解出来るようになったのです
お勧めするのは、ご自身の立ち位置を2番のポジションにすること
ゴミ屋敷と汚い工事現場は一見似てないような気もしますが、実はそれを行う人の心理は共通している部分が多いような気がします
それから、やはりピカピカの工事現場を実現することは不可能なので、ある程度は汚れてたりしていても許せるようにしておくことで気持ちが楽になります
もし1番のポジションの場合は、自分のポジションを調整して、許容範囲を広げることも必要だと思っていたほうがいいでしょう
新築・改築現場に汚職人は必ずいる

度を越した汚い現場が生まれる原因、それはその場所にいる人間に原因があります
そしてそこには必ず「汚職人」という者の存在があります
・汚職人は決して自分の現場が汚れているとは思っていない
むしろ作業をしやすくする為にやっているぐらいの感覚
・ゴミが散らかっていても片付けない
どうせ最後には片付けるのだから、今やっても無駄と考える
・道具をあちこちに散らかして置いても片付けない
これから使う為に置いてあるなど、屁理屈を言う
こういった感じなので、汚職人の事を理解しようとするのは諦めましょう
簡単に治るようなものではありません
【チェック】車と身なりが残念だと現場も

現場に乗って来る車両を見ると、この人は汚職人なのか分かる場合があります
簡単な車内のチェックポイントを紹介します
・いつ食べたか分からないコンビニ弁当ゴミ
・飲み終わったペットボトルに紙パックのジュース
・タバコの空き箱や放り投げられた漫画本に雑誌
・夏なのにジャンパーが散乱している
・道具が整理整頓されていない
そんな車内を目撃したら、ほぼ汚職人だと思っていいでしょう
自分に気を使えない人間が人に気を使えるのか
着ている服と髪を見て、あまりにも汚れていたりボサボサの頭だったら汚職人の可能性が高いです
最後に靴を見て、ボロボロの靴や汚れている靴を履いていたら汚職人決定でしょう
作業着、作業靴は汚れているのが普通なので、限度を超えた汚れのことを言っているので誤解されないよう注意してください
気を使う職人は汚れないように気を使って仕事をしますし、あまりにも汚れていたら新しい服に着替えます
破れた靴を履いていたらケガをしますから履きませんし、人を不愉快にさせないマナーを理解しています
特に足元には、その人となりが現れるでしょう
自宅の現場に汚職人を呼び込まない方法とは!?

自宅の建設に汚職人が現れた場合、半ば諦めるしか方法は見つからないかもしれません
相談出来る方などに相談をして、交代をしてくれるのであればラッキーですが、今のご時世だと難しいかもしれません
慢性的な人不足に悩む建設業界では、そのような問題のある方も貴重な存在ですから
事前の下調べは必ず行うこと
そのような状況を回避する為に出来る事は、事前にその工務店やメーカーの現場を下見して、綺麗な現場なのかを確認します
仮設トイレをチェック、外回りや駐車場を見るだけでも見ないよりはマシです
昨今は、現場のクリーン化を掲げている所もありますから、会社単位で管理しているような所だと安心かもしれません
・下見の際には、必ず確認と声掛けを忘れないようにしましょう
・現場内は基本的に土禁なので、スリッパなども持参すれば安心です
あなたの身近にもある汚現場

汚職人が居る現場は汚現場になり、危険な現場へとなります
汚現場もランクがありますが、素人では的確に見分けるのは少々難しいかもしれません
レベル1からレベル5で例えると、レベル1から2は非常に多く存在していて、半数以上の現場はこのレベルです
これはほとんどの方が許せるレベルの状態だと思っていただければいいでしょう
まだまだ改善の余地があるレベルなので、相談出来る方に話をしてみてもいいのかもしれません
レベル3までくると、一般的な感覚では理解が難しくなってきます
明らかに現場の状態が普通ではないことに、誰しも気づくことができます
このレベル3までいくと、汚職人の中でもなかなかの強者だと思っていいでしょう
レベル4から5になると、現場の中を歩く事すら困難になってきます
汚職人のトップクラスでなければ実現不可能な現場といっていいでしょう
お菓子の袋は転がり、飲みかけのコーヒーを蹴り倒します
危険な道具達が転がっているので油断出来ませんし、材料があちこちにあり頭をぶつけます
そういう現場に限って床の一部分を塞いでありませんので、慣れない人間はそこに落ちます
・ご自宅の現場がこのような状態だった場合、見学の際にケガだけは気をつけましょう
・特に小さなお子さんは連れて行かないほうが無難で、最悪大ケガになる場合もあります
・現場を確認したい場合は、片付けてもらってからいくようにしましょう
【実例】凄い人がいる凄い現場
自身の経験談を紹介したいと思いますので、興味のある方はぜひご覧ください
リフォーム現場のキッチンの組み立てに同僚Aと伺った際の話になります
現場に到着すると工務店の社長が待っていて、既に他の職人の方達は家の中で作業をしていました
車を家の前には置けない状況だった為、道具だけ下ろして車を移動する事にして、玄関先にまとめて道具を下ろしたところ工務店の社長から怒声を浴びせられたのです
二人とも何を怒られているのか分からず立ち尽くしました
どうやら道具を直接玄関タイルの上に置いたのがいけなかったようです
「土足で歩いた所に置いた道具を家の中に持ち込むのか」「そんな事をしたら家の中が汚れるじゃないか」そう激しく怒られました
自分達も軽率な行動をしてしまったと反省して謝罪をしました
ではなぜそこに道具を置いてしまったかというと、玄関から廊下、キッチンまでの通路が養生されてなく、既存の床が剥き出しのままだった為、玄関タイルの上に置いてしまったのです
玄関からキッチンまでの養生は用意したんですが、養生を後回しにしてしまったミスです
その後なんとか許して頂く事が出来て、社長から早いとこ作業を開始してくれと言われ時はホッとしました
しかしその後、社長がとった行動が衝撃的!!
なんと土足のまま家の中に入って行ったのです!!
その後に言った一言も衝撃的で「おい、お前ら早く現場の中に入って来い、靴なんてそのままでいいから」
いやいや無理だろうと、自分達は上履きに履き替えました

現場内に着くともちろん皆さん土足で作業をされていました
もはやそこは外とあまり変わりない為、自分達の上履きの意味はほとんどありません
その後、自分達の作業スペースと通路は養生を施しましたが「そんな事はやる必要は無い」と言われる始末
その後話を聞いていると、玄関と廊下の床はそのまま使用するという衝撃的な事実を知りました
またキッチンやリビングの新しく張り替えた床の部分を踏まないよう、皆さん気をつけながら土足で作業していたのは思わず笑ってしまいました
汚いとか汚れるって、人によってこうも違うものかと知った一日でした
まとめ
汚い工事現場をテーマにさせてもらいましたが、いかがだったでしょうか
キレイな現場には、キレイな仕事をする人がいる
どこかで聞いた事のあるようなセリフですが、本当にそうだと思います
事前の下調べや情報などからでも、最悪の結果を防ぐ事は可能でしょう
やはり大きな買い物ですから、少し手間がかかっても安心をとりましょう
皆さんに関わる人達が、キレイな仕事をする方達でありますよう願っております
ご覧頂きありがとうございます
この記事を参考にして頂けたら幸いです
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